5月28日(水)の1限に、マサチューセッツ工科大学(MIT) のピコワ研究所で脳科学・認知科学について研究をされている山本純氏を講師にお招きして、中学2年生と中学3年生対象の教育講演会が開催されました。 ピコワ研究所の初代所長は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進氏で、山本先生は、利根川博士の一番弟子であり、現在も同研究所の上席研究員として活躍されています。
講演の半分が英語、生徒への質問や応答もほとんどが英語というとても刺激的な講演会でした。「英語はできて当たり前の時代なんだな…」ということを生徒は実感できたようです。また、神経遺伝学という生物学的な研究の最先端の現場では、先生のように情報工学が専門の先生が参加しているのだというチーム研究の実態もよく分かりました。
日本の医学はとても進んでいるように感じている認識が多い中、多くの医学分野で日本はアメリカに大きく差をつけられているという説明と、その理由の多くは「法律の違い」であるという話しも興味深いものでした。
単に理系方面に進む生徒だけでなく、文系進学を希望する生徒にとっても素晴らしい講演だったと思います。講演後、山本先生から「生徒の受講態度や反応は素晴らしい。」、「中2の生徒たちが一生懸命に英語で質問してくれたことも嬉しかった。」とのお言葉を頂きました。夢に向かって前進する上で、何が大切かを全員で共有し、新たなる決意をもつことができた機会になりました。
<山本純先生のプロフィール>
大分県立大分南高等学校卒業
慶応大学理工学部及び同大学院博士課程修了
現在、マサチューセッツ工科大学(MIT) のピコワ研究所で脳科学・認知科学について研究。